ウィーン協議情勢
イラン外務次官、「相手側に本国での検討のための猶予を与えた」
核合意の復活を目指すオーストリア・ウィーン協議でイラン協議団の団長を務めるバーゲリーキャニー外務次官が、一時帰国を前に「核合意合同委員会会合において、相手側に本国での検討のための猶予が与えられた」と語りました。
イルナー通信によりますと、バーゲリーキャニー次官は記者団に対し、「3日金曜の核合意合同委員会会合において、各相手国によってウィーンでの数日間にわたる協議が包括的に査定された」と述べています。
また、「この協議では、違法かつ圧政的な各種制裁の解除および核問題をめぐるイラン側の提案を検討することが強調された」とし、「各相手側は、イランの提案に対し根拠を持った論理的な回答を示すべく、本国政府との相談が必要であることを表明した」としました。
さらに、「そのため、相手側に対し猶予が与えられ、彼らは本国政府との相談後、間を置かず来週にもウィーンでの協議を続行することになった」と語りました。
そして「相手側がわが国との真剣な協議に協議に入れるべく、最短時間で1つの結論に到達できるよう希望する」と述べています。
なお、各代表団の法律・技術専門レベルのチームの一部は、協議継続のためウィーンにとどまる模様です。
3日朝、EUのボレル外務・安全保障政策上級代表とアミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相は電話会談を行い、ウィーンでの制裁解除交渉の空気はプラスのものだと評価しました。
ファールス通信によりますと、ウィーン協議に参加している王群・中国国連大使兼同国協議団長は、核合意合同委員会会合の終了後、「我々にはまだ、今後更なる協議・作業が必要であり、来週中にウィーンに戻ることで合意した」と述べています。
核合意の復活と各種制裁の解除を目指してのウィーン協議の今ラウンドは、先月29日にウィーンで開始されました。
イラン代表団はウィーン協議にて、圧政的な制裁解除と核問題という2つの枠組みでの2つの起草提案文書を、相手側である5カ国グループ(英独仏中ロ)側に提出しています。
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