イラン外務次官、「わが国の代表団は対話の推進と真剣な折衝への完全な用意あり」
バーゲリーキャニー・イラン外務次官が、オーストリア・ウィーンでの核合意合同委員会会合で、相手側による圧政的な各種制裁の解除と十分かつ客観的な保証、ならびにこれらの措置の検証確認を求めました。
イルナー通信によりますと、バーゲリーキャニー次官はウィーンの現地時間で27日月曜に行われたこの会合で、前ラウンドでの進展について触れ、「イラン代表団は、対話の推進および真剣な折衝への完全な用意がある」と述べています。
違法かつ圧政的な対イラン制裁の解除を中軸的な議題としたウィーン協議の第8ラウンドは、バーゲリーキャニー次官とエンリケ・モラ欧州対外行動庁事務次長を議長とする核合意合同委員会会合の実施をもって開始されました。
イランと5カ国グループ(英独仏中ロ)、およびEU欧州連合の各協議団の参加により実施されたこの会合で、すべての代表団が前回の協議で進展が見られたことを指摘するとともに、今後とも集中的な協議を継続させていく用意があることを表明しています。
今回の交渉の場ではさらに、イランの提案の大半が新たな合意本文に盛り込まれていることが言及されました。
会合の終了に当たっては、協議と本文の作成・推敲を28日火曜からはさまざまな形式・レベルで継続していくことが決定されています。
ウリヤノフ在ウィーン国際機関ロシア常駐代表は27日、ツイッターで「第8ラウンド目のウィーン協議は、おそらくこれらの一連の協議の最終回となるだろう」と語りました。
7ラウンド目となった前回の協議において、イラン代表団は真剣かつ現実的なイニシアチブをとる中、「圧政的な各種制裁の解除」および「核問題」という2つの課題における自らの提案書を相手側に提出しています。
イランは責任を受容する国としてこれまでに何度も、「核合意に違反したのがアメリカであることから、各種制裁を解除してこの合意に復帰すべきはアメリカ側である。そして、アメリカの責務履行状況は実際に検証確認される必要がある」と表明してきました。