2月 19, 2022 19:02 Asia/Tokyo
  • イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相
    イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相

イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、オーストリア・ウィーン協議では未だ一部の問題が解決されていないとしながら、「この協議が近いうちに良い合意で終わることを望む」と述べました。

ドイツで開幕した第58回ミュンヘン安全保障会議会合へ出席するため現地に向かったアミールアブドッラーヒヤーン外相は、18日金曜午後の談話において、「良い合意の後の過程では、全関係方面が責務へ復帰と核合意の下の合意内容実施に向け完全に準備できるよう、様々な国との話し合いが必要になる」としました。

また、「良い合意への下地は準備されているか」との質問に対して、「イランに関係した事柄と、イランが協議の机上に乗せた諸提案は、良い合意を手に届く範囲へと近づけた。しかし西側関係方面は、自分たちの真のイニシアチブや柔軟性を見せて、この協議が数日後に結果に到達することを決定付けなくてはならない」と強調しました。

ウィーン協議は、EUを調整役としイランと4+1か国(独仏英露中)の間で現在第8ラウンドが実施中です。

制裁解除を目指すこの協議でロシア代表を務めている在ウィーン国際機関ロシア代表部のウリヤノフ氏は、同国のタス通信とのインタビューにおいて、「ウィーン協議は”最終段階”にあり、今月末までに関係方面間で合意に達する可能性が高い」と述べています。

イラン協議団のイニシアチブにより、ウィーン協議は一連の進展を見せています。しかし西側関係方面、特にアメリカの現バイデン政権による前政権の違法な措置の補償の遅延や、「最大限の圧力」政策継続によって同国の核合意復帰への真剣さが疑問視されていることで、話し合いのプロセスは長期化する結果となっています。

イランは、核合意に違反したのがアメリカ側であることから、同国は制裁解除をもって合意へ復帰すべきであり、その後の合意内責務履行も検証される必要があると、繰り返し表明しています。

 


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