英の対イラン負債支払いと、二重国籍者2名の釈放の関係は?
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イランとイギリスの国旗
諜報活動罪によりイランで拘束されていた、イランとイギリスの二重国籍を持つ男女2名の釈放に伴い、一部の西側メディアが、イランに対するイギリスの数億ポンドの負債の支払いを、この2人の釈放と関係付けています。
イランとイギリスの二重国籍であるナーザニーン・ザーゲリー・ラトクリフ及びアヌーシェ・アーシューリーの両氏は、イランにおけるイギリスのための諜報活動の罪状で逮捕されましたが、16日水曜に刑期を終えてイギリスへ引き渡されました。
イランとイギリスの間では1971年、イランへチーフテン戦車1500台を販売する契約が結ばれ、イランからは代金として10億ドル超が支払われました。
しかし、イギリスがこのうち約150台をイランへ引き渡した後の1979年にイスラム革命が勝利したことから、同国は対イラン武器制裁を理由に残りの戦車引渡しを拒んでいました。
この件をめぐり国際司法裁判所は2001年、イギリスに対して負債及び賠償金を支払うように命じています。
イルナー通信によりますと、クレバリー英外務・開発次官は17日木曜、この2人の釈放が以前からの対イラン負債の決済とは全く無関係であり、2つの問題が完全に別々に追及されていたと強調しました。
イギリスのメディアは、ザーゲリー氏とアーシューリー氏が人道的な理由で釈放された後、「イランに対する旧来からのイギリスの負債が、この両名の釈放の要因だった」と主張しています。
こうした中、アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相は、「この金額の支払いと、諜報罪および安全保障上の容疑によりイランで逮捕され裁判にかけられてその有罪が証明され、司法機関がその処遇を決定すべきとなっていた人物らの釈放との間には、全く関係はない」と説明しました。
バハードリージャフロミー・イラン政府報道官もツイッターで、「意志の戦争において、再びイラン国民が勝利を収め、イギリスは40年間にわたる約束不履行や裁判所の命令への不服従の後に、イラン国民に屈し、5億3000万ドルという自らの負債をイランに対し支払った」と語っています。