イラン外相、「ウクライナでの政治的解決法への集中を求める」
アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相が、戦争と制裁を拒否するとともに、「わが国は、ウクライナでの政治的解決方法に意識を集中させるよう求める」と語りました。
イルナー通信によりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相は6日水曜、ハンガリーのシアルト外相との電話会談で、対イラン制裁解除を目指すウィーン協議についても、「わが国の率先的行動に行動をきっかけにして、協議にて重要な進展が見られた。しかし、依然としてわが国とアメリカの間で重要な一部の問題が残されており、これらに関してEU主席協議代表によりメッセージの交換が続けられている」と述べています。
またイランとして、アメリカ側が現実的になった場合の、良好で恒久的な合意の成立に真剣であることを強調しました。
一方、シアルト外相もこの電話会談で、ハンガリー政府の外交政策の枠組みに沿ってイランとの相互協力の拡大を約束すると強調しています。
さらに、ウィーン協議についても、すべての関係国の建設的なアプローチにより合意が成立するよう希望するとしました。
そして、「最終合意成立に向けたイランの建設的なアプローチは、極めて価値のあるものだ」としています。
イラン制裁の解除を目指してのウィーン協議の第8ラウンドは、今年2月8日にオーストリア・ウィーンで再開されましたが、同3月11日に再び小休止に入りました。
核合意に違反した側としてのアメリカが、依然として問題解決のための政治的な決定を下していない項目には、制裁対象者リスト一覧からの個人・法人の削除および各種の保証や確約があげられます。
アメリカは、協議の間にイラン国民に対する制裁を解除していないばかりか、先月30日には一部のイランの個人・団体に対する新たな制裁が、同国財務省によって発動されています。