イラン国会関係者「米は、決断力の不足により核協議を停止させた」
4月 13, 2022 16:40 Asia/Tokyo
イラン国会国家安全外交政策委員会のアズィズィ副委員長は、「アメリカは、核合意問題において決断力がないため、過剰な要求の提起や口実探しを余儀なくされ、核協議を停止させている」としました。
アズィズィ副委員長は、「こうした行動に出るアメリカは、核協議の休止の責任者を探している」としました。
また、「イランがオーストリア・ウィーン協議においてどうすべきかは最初から明らかだった。イランは明白な戦略を携えて協議に参加し、協議の場から決して逃げたことはなかった。それは、イランの論理が正当で基本的なものだったからである。世界はイランの行動が規則に基づいた透明なものであることを熟知していたが、アメリカ側は核合意を離脱した当初から、世論を納得できる確かな根拠を提起せず、動揺に陥っており、今後もそのままだろう」と述べました。
さらに、「協議の場を取り巻くムードの原因は、アメリカの無計画と決断力の弱さである。彼らは、過剰な要求を携えてウィーン協議の最新ラウンドに臨んだ」と語りました。
イラン制裁の解除を目指してのウィーン協議の第8ラウンドは、今年2月8日にウィーンで再開されましたが、同3月11日に再び小休止に入りました。
核合意に違反した側としてのアメリカが、依然として問題解決のための政治的な決定を下していない項目には、制裁対象者リスト一覧からの個人・法人の削除および各種の保証や確約があげられます。
アメリカは、協議の間にイラン国民に対する制裁を解除していないばかりか、先月30日には一部のイランの個人・団体に対する新たな制裁が、同国財務省によって発動されています。