イラン外相、「地域での公平で恒久的な和平の成立は、パレスチナ占領の完全な解消によってのみ可能」
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アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相
アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相が、国連事務総長およびOICイスラム協力機構事務局長、そしてイスラム諸国の外相らに対し個別に宛てた書簡において、パレスチナ人に対するシオニスト政権イスラエルの犯罪への国際機関や各国政府の沈黙や矛盾したアプローチを批判しました。
シオニスト入植者やイスラエル軍はこの数日に何度も、聖地ベイトルモガッダス・エルサレムのアクサーモスクを初めとした、パレスチナ各地を襲撃しています。
これらの襲撃において、少なくとも19人のパレスチナ人が殉教したほか、数百人の負傷者や逮捕者が出ています。
国際通信イランプレスによりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相はこれらの書簡において、「パレスチナに対する一部の国の政府や国際機関の沈黙や矛盾したアプローチは、イスラエルというアパルトヘイト政権による、パレスチナ人へのさらなる人権侵害を助長する原因となっている」としました。
また、「地域における公正かつ恒久的な和平の成立は、パレスチナ占領の完全な解消、並びに全ての難民の自国帰還、本来のパレスチナ住民全員が参加しての包括的な国民投票によるパレスチナの将来の体制の確定、そして最終的には、国連事務局に登録されているイランの提案に基づくパレスチナの統一と独立政府の結成によってのみ可能となる」と述べています。
さらに、これらの書簡において、メッカに変更される前までイスラム教徒の礼拝の方向・キブラであった聖地への侮辱という、聖地を占領するイスラエル政府の犯罪、数百人の負傷者や逮捕者を出したパレスチナ人礼拝者・断食者への残忍な襲撃をはじめとした、パレスチナ領内での最近の出来事に深い憂慮を示すとともに、「イスラム教徒の尊敬の対象である聖地への侮辱や侵害、そして、イスラム共同体やイスラム諸国の感情を逆なでする行為は一切受け入れられず、容認できないものだ」としました。
そして、特に国連安保理をはじめとする国連機関や国際社会による、パレスチナ人の抵抗への即時及び断固たる支持を求めるとともに、占領下にあるパレスチナのここ2週間の情勢が、国連の緊急課題となるよう求めています。
ユネスコ・国連教育科学文化機関は、2016年に採択した決議において、聖地内の聖域、特にアクサーモスクについて、ユダヤ教との歴史的・宗教的・文化的なあらゆる関係を否定し、同モスクがイスラム教徒にとっての聖なる場所であることを認めました。
イスラム教徒が礼拝の際に向う方角(キブラ)としてメッカに先立ち最初に定められたアクサーモスクが建つ聖地ベイトルモガッダス・エルサレムは、分かち難いパレスチナ領土の一部分であり、イスラム教の3大聖地のひとつとされています。

