May 01, 2022 02:31 Asia/Tokyo
  • ペルシャ湾
    ペルシャ湾

ペルシャ湾は、イランとアラビア半島の間にある、オマーン海につながる水路です。

ペルシャ湾は総面積が23万7000km2に及び、ホルモズ海峡を通してオマーン海につながるとともに、両岸にイラン及びアラビア半島に挟まれています。

 

この湾に浮かぶイラン領の島々で特に重要なものはハールク島、アブー・ムーサー島、大トンブ島、小トンブ島、キーシュ島、ゲシュム島、そしてラーヴァーン島です。

 

ペルシャ湾は、世界で重要な海路のひとつで、メキシコ湾や北米ハドソン湾についで、世界で3番目に大きい湾となっており、豊富な石油やガス資源が存在するため、国際レベルで重要かつ戦略的な地域と見なされています。

 

この湾岸の歴史的名称は、様々な言語で、“ペルシャ湾”や“パールス海”を意味するものでしたが、過去数年においてはこの地域の南岸のアラブ諸国の一部が、西側の覇権主義の扇動により、ペルシャ湾という名称を否定し、偽りの名称を冠しようとしています。

 

国連事務局の1999年5月14日のガイドラインに基づき、イランとサウジアラビア半島の間に挟まれた海域は、「ペルシャ湾」とされており、国連の出版物においてはこの海域はペルシャ湾という完全な名称で明記される必要がある、とされています。

 

ペルシャ湾はホルモズ海峡を経てオマーン湾へ、そしてインド洋につづいており、アルヴァンド川のデルタ地帯に、そして、西はチグリス・ユーフラテス川、カールーン川に接しています。

ペルシャ湾に接している国とは、イランのほか、オマーン、イラク、サウジアラビア、クウェート、アラブ首長国連邦、カタール、バーレーンです。ペルシャ湾の北部沿岸は、政治的にはすべてイランの領土に当たります。ペルシャ湾やその沿岸は石油や天然ガスが豊富に存在するため、この海域は国際的に重要なものとみなされています。

 

4月30日は、西暦1622年にイランの南部海域からポルトガルの植民地支配者らが駆逐されたことを記念して、「ペルシャ湾の日」としてイラン国家記念日に制定されています。

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