イラン国会議長、アメリカの核合意違反を警告

6月 04, 2016 19:20 Asia/Tokyo

イランのラーリージャーニー国会議長が、核合意のあらゆる違反に関してアメリカに警告を発しました。

ラーリージャーニー国会議長は、レバノンのアルマヤディンテレビのインタビューで、「もしアメリカが核合意において違反するなら、イランは彼らに正しい道を理解させるために措置を講じるだろう」と強調しました。

また、核合意の実施におけるアメリカの不履行を非難し、「核合意の一部は今も実行されていない。イラン国会はこの完全な実行を真剣に強調している」と述べました。

さらに、今期イラン国会を占める雰囲気について、「すべての国会議員はイランの国益と将来を考え、国の独立を維持するよう努力している」と語りました。

さらに、経済分野でイランが持つ多くの能力と可能性について触れ、「石油・天然ガス産業における発展は、イランの経済的跳躍の下地を整えるだろう」としました。

ラーリージャーニー国会議長は地域情勢に対するイランの立場に関しても、「イランの周辺がこれほど不安定だった時代はなく、イランはイスラム教徒が住む地域の安全保障の確立において責任を感じている」と語りました。

また、イランはテロ対策においてイラクやシリアの人々を支援し続けると強調し、「パレスチナ問題も重要な優先事項であり、イランはパレスチナ人の傍らに留まるだろう」と述べました。

さらに、「イスラム革命はイスラム教徒を助け、イスラムの連帯を作り出すために生じた。イスラムの連帯に注目することは、イランの憲法における原則だ」としました。