May 09, 2022 14:35 Asia/Tokyo

イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相は、自国がウクライナおよび世界のあらゆる場所で起きている戦争に反対するとして、「ウクライナ・ロシア間の政治的協議で、できるだけ早い戦闘終結と停戦成立につなげていくべきだ」と述べました。

アミールアブドッラーヒヤーン外相は8日日曜、イランを訪問したポーランドのズビグニェフ・ラウ外相との会見後に合同記者会見を行い、「イランは、イラク、アフガニスタン、イエメン、シリア、そして世界のあらゆる場所で起きているどの戦争にも反対している。また、ウクライナ危機を解決する道は政治的なものであり、政治的協議を同国でのできるだけ早い戦闘終結と停戦成立につなげていくべきだと信じている」と述べました。

続けて、「ウクライナでの戦争が始まった当初、イラン政府はポーランド外相と電話連絡を取り、25人からなる医師団のウクライナ・ポーランド国境への派遣や人道支援物資送付の用意があることを伝えていた。しかし、国際赤十字が自身の医師団を国境地域に派遣していたため、イランからの派遣は見送られた」と説明しました。

また、ウクライナのクレバ外相との電話連絡に触れ、「クレバ外相とはこれまで3回、ウクライナ情勢について電話で話し合い、さらにロシア外相と行った2回の会談で、停戦要請と協議準備を伝えるウクライナ外相のメッセージを伝えている」としました。

一方、ポーランドラウ外相はこの会見で、「我が国はイランとの経済・貿易面の協力を拡大する用意がある」と述べました。

そして、ウクライナ戦争について、「ポーランドから見れば、この戦争はロシアによる不当な暴力の結果である。ウクライナは国際法の下、独立国家としてその領土を守る権利を有している」と指摘しました。

ラウ外相はイラン当局者らとの会談のため、前日の7日土曜夜にテヘラン入りしていました。

 


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