イラン・ロル族特有のスカーフ・ゴルヴァニー 民族文化のシンボル
(last modified Wed, 18 May 2022 08:18:18 GMT )
May 18, 2022 17:18 Asia/Tokyo

イラン西部に住むロル族特有のスカーフ「ゴルヴァニー」をテーマとした文化イベントが初めて、ロル族出身者らの参加のもと、テヘランにて開催されました。

国際通信イランプレスによりますと、ゴルヴァニーとはロル族の女性が独自の結び方で頭部を覆うもので、古くから伝わり、ヘッドバンドのように使用する大判のスカーフです。さらに一部では、女性のみならずロル族男性にとってのおしゃれの一環としても使用されています。

数年前から、毎年5月16日の「ゴルヴァニーの日」には、ロル族の成人女性や未成年の女子がこの伝統的なスカープを頭部に巻き、この価値ある文化的シンボルを継承していることを表明しています。

さらに今年は初めて、このゴルヴァニーの日の記念イベントが首都テヘランで開催されました。

ゴルヴァニーはロル族女性の間で古くから伝わる手工芸でもあり、伝統的なものは縦糸と横糸によって色とりどりの様々な模様に布地を織り上げていました。

ゴルヴァニー祭実行委員会事務局のパリヤー・アリーザーデさんは、イランプレス記者に対し、「ザグロス山脈地域のこの女性用スカーフ式ヘッドバンドは3000年前から続くのもので、ユネスコの世界遺産に登録されている」と語りました。

現代のこの民族的装いは、イスラム式のペイズリー柄のデザインがプリントされたシルク生地で、中でも黒を下地に白、赤、緑の柄が配されたものが最もよく知られています。

 


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