6月 07, 2022 01:17 Asia/Tokyo
  • ハティーブザーデ・イラン外務省報道官
    ハティーブザーデ・イラン外務省報道官

ハティーブザーデ・イラン外務省報道官が、IAEA国際原子力機関理事会に対し提案されている決議草案を受け入れられないものだとし、「わが国として、IAEA理事会でのあらゆる行動に対し、然るべく返答する」と語りました。

IAEA理事会会合はオーストリア・ウィーンにて、現地時間6日月曜に開始されました。

これに先立ちアメリカおよび英独仏のヨーロッパ3か国は、同理事会に共同で決議案を提出し、「(イランの)未申告の施設で見つかったウラン粒子に関連する問題が解決されていないことは、大きな懸念材料である」と主張しました。

ハティーブザーデ報道官は同日、あるテレビインタビューにおいて、IAEA理事会会合および、同会議で採択される可能性のある対イラン決議に関して、「わが国は決して先走りして決め付けることはないが、IAEAのあらゆる行動に即した返答を示すだろう」と述べています。

また、IAEA理事会への決議草案送付に関して、「現在、IAEA定期理事会が開催中であり、これは数日間にわたり続く見込みである。通常の場合は、イラン関連の保障措置および、定期的に提出される核合意実施報告という2つの議題が、IAEA理事会定期会合の議題となる」と語りました。

さらに、「ラファエル・グロッシIAEA事務局長は性急な形で報告書を提出した」とし、「去る3月5日から現在まで、イランはIAEAと3回にわたり会合を開催したが、IAEA事務局長はイランの行動を無視し、イランの核活動に関して、大半が主張でしかない事例で塗り固められた新たな項目を報告の中に埋め込もうとしている」と述べています。

そして、「IAEA事務局長の新報告には、シオニストが牛耳るイカサマ政権イスラエルの足跡が見て取れる」とし、IAEA理事会のすべての理事国メンバーに対し、イスラエルおよび、対イラン決議の起草者の思う壺にはまらないよう注意喚起するとともに、この決議案に反対票を投じることでイランが外交のために設置した窓口を引き続き開かれたままにしておくよう求めました。

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