2月 20, 2024 19:28 Asia/Tokyo
  • IAEA国際原子力機関のグロッシ事務局長
    IAEA国際原子力機関のグロッシ事務局長

IAEA国際原子力機関のグロッシ事務局長は、イランの平和的核開発計画をめぐり再び政治的な主張を提起し、「保障措置関連の問題を終わらせるため、来月にイランを訪問したいと考えている」と述べました。

グロッシ事務局長はロイター通信とのインタビューで、「イランは平和的利用に必要なレベルを超えるウラン濃縮作業を続けている」と主張しました。

続けて、「当機関とイランの見解対立を終わらせるため、来月にテヘランを訪問したいと考えている」と述べました。

そして、「昨年末以降、イランのウラン濃縮作業のペースはやや鈍化したものの、現在も濃度60%のウランが、ひと月あたり約7kg前後生産されている」としました。

グロッシ事務局長はこれに先立つ先月初め、「イランの濃縮ウラン生産が増加している」とする挑発的な報告書を発表しました。

この報告書では、「イランは、濃度60%のウラン生産ペースを、昨年6月から11月にかけて一月あたり3kgに落としていたが、年末には一月あたり約9kgとなった」との主張が展開されました。

 

イラン原子力庁のエスラーミー長官

 

一方、イラン原子力庁のエスラーミー長官はこの報告書を受けてすぐ、「我が国の核活動は、諸規定やIAEA保障措置協定の枠組み沿って行われている」としていました。

グロッシ事務局長は、来月のテヘラン訪問前にロシアに寄り、同国のプーチン大統領と、イラン、西アジア、ウクライナに関する話し合いを行う予定だということです。

イランの核計画に対し、グロッシ事務局長は5年近くにわたり根拠のない情報・申告に基づく主張を行っていますが、このような主張は、イランの核計画を安全保障問題化させようと目論むシオニスト政権イスラエルが各メディアやIAEA関係者に流した偽造資料が元になっています。

 


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