イランが、IAEA事務局長報告における問題点を指摘
(last modified Tue, 07 Jun 2022 10:46:33 GMT )
6月 07, 2022 19:46 Asia/Tokyo
  • イラン原子力庁のキャマールヴァンディー報道官
    イラン原子力庁のキャマールヴァンディー報道官

イラン原子力庁のキャマールヴァンディー報道官が、IAEA国際原子力機関のグロッシ事務局長による保障措置の報告に対してイランが技術的に問題とする点を説明しました。

グロッシ事務局長は先日、IAEA理事会の傍らで、イランの未申告施設3カ所で核物質が発見されたことに関するイラン側の説明は納得のいくものでないという主張を繰り返しながら、「この件における保障措置の問題が残されている」と述べました。

また、「この問題がはっきりするまで、イランとの協議は必ず続ける必要がある。他に問題を透明化するための方法はない」としました。

イランの平和的核計画に対するIAEAの包括的査察実施、そしてイラン側の全面的な協力にもかかわらず、IAEA事務局長が同計画に反する主張を行うのは、これが初めてではありません。

イラン原子力庁のキャマールヴァンディー報道官は、イルナー通信に寄せたIAEA事務局長の保障措置報告に関する特別寄稿において、「同事務局長による先日の報告は、それらの場所における査察官立ち入りや、調査のための技術的・法的な合同会議の実施、基本および追加情報の提供、言及された問題の解決といった分野で、イランがIAEAに行ってきた広範な自発的協力および建設的なやり取りを考慮していないものである」と指摘しました。

続けて、「重要な点は、IAEAがシオニスト政権イスラエルによって提供された信用できない虚偽の情報を根拠に、これらの件について追求を行ったことである」としました。

また、「IAEAは、上記施設の現在の状況とは矛盾する、信頼できない衛星画像の存在を強調している」と説明しました。

そして、「IAEAが第三者もしくは自由な筋から得た情報をもとに行動をとるなら、諸国に関する様々な情報源からのIAEAの情報収集および提示という方法がそもそも、特定の国を標的に政治的利益を目論む一部の第三者による悪用の温床になっていると言わなくてはならない」と述べました。

 


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