イラン人権本部が、一部の国の刑務所の状況を調査
イラン司法府人権本部が報告において、EU諸国やそのほかの一部の国における刑務所の現状に関して検討しました。
イルナー通信によりますと、イラン司法府人権本部は報告書の冒頭において、EU諸国の刑務所の現状を検討し、それから国別にカナダ、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、バーレーン、UAEアラブ首長国連邦の7カ国にある刑務所の状況にスポットを当てています。
この報告では、世界各国の統計などを公表するサイト「スタティスタ」が2021年7月6日に発表した統計によると、2020年会計年度のカナダ国内の刑務所での死亡者数は合計16人で、そのうち8人が自然死、5人が自殺、3人が殺害だったとされています。
さらに別のサイト「グローバル・ニュース」も2017年に、カナダの州刑務所で5年間に270人近くが死亡し、その3分の2が法的に無実であったと報じたとされています。
この報告は続けて、「フランスでも、欧州拷問防止委員会が刑務所の過密状態やその他の劣悪な状況、また精神障害のある収容者が適切な設備のない通常の刑務所で勾留されていることについて懸念を表明している」としています。
イラン司法府人権本部の報告では、米国の刑務所での死亡に関して行われた調査では、黒人の囚人の死亡率は、米国内の他の人種の収監者よりもはるかに高いことが示されている、ということです。
この報告はまた、2001年の米国内の受刑者のうちの死亡者数は2869人で、2008年から2014年の間は年間3300人から3500人にとどまっていたものの、2018年には4135人に達した、としています。
米国を筆頭とする西側ブロックは、人権問題で黒い経歴を持つ最大の人権侵害諸国の1つであり、自国民の反応や国際世論から逃れ、人権を手段として利用すべく、常に西側の支配に反対する国々における人権状況に疑問を提示しています。