イラン大統領、「ベネズエラとの戦略は敵への抵抗」
ライースィー・イラン大統領が、「わが国とベネズエラによる戦略は、敵に対する抵抗である」と語りました。
マドゥロ・ベネズエラ大統領は11日土曜、テヘラン・サアダーバード宮殿内にて正式に歓迎された後、ライースィー大統領との会談に臨んでいます。
また、両者の立会いのもと、イラン・ベネズエラ間の20ヵ年包括的戦略協力文書が調印されました。
国際通信イランプレスによりますと、ライースィー大統領は11日、テヘランでマドゥロ大統領と共同記者会見に臨み、「イランは常に外交政策の分野で独立国との関係を模索している。ベネズエラは敵の制裁と帝国主義に抵抗し、模範的な抵抗を示してきた」と述べています。
また、イラン・ベネズエラの関係を戦略的なものだとし、「我々の同胞関係は今後も継続し、両国間の20ヵ年文書の署名はこの決意を示すものである」としました。
さらに、「過去42年間にわたり、数多くの対イラン制裁と脅迫がなされた。イラン国民は制裁を国家発展の機会に変えることを決意した」と語っています。
そして、「米ホワイトハウス報道官が述べたように、イランへの最大限の圧力行使は笑止にも失敗した。これはイランにとっての勝利ポイントであり、敵にとっての敗北ポイントである」と述べました。
続けて、「ベネズエラの国民、政府、大統領の意志は制裁に立ち向かうことであり、今や同国の経済成長が始まっている。これは、抵抗が奏功し敵を後退させていることを万人に証明する良いしるしだ」としています。
一方、マドゥロ大統領もこの記者会見で、「イランとベネズエラの協力には、エネルギー、石油、ガス、石油化学製品、製油所など、さまざまな重要分野がある」と語りました。
そして、来月18日にベネズエラの首都カラカスとテヘランを結ぶ往復の直行便の運航が開始されることを明らかにしました。
また、「イランとベネズエラの若者は、未来の世界が帝国主義に対抗する平等と正義の世界であることを知る必要がある」と語りました。
マドゥロ大統領は10日金曜、テヘラン入りしました。

