訪日客受け入れ再開も当分はツアーのみ、和服レンタル業者にはまだまだ「茨の道」
新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、厳しい入国制限を強いていた日本が今月、2年以上ぶりに外国人観光客の受け入れを再開しています。
外国人観光客の受け入れは今月10日に再開されましたが、本格的に入国が増えるのは7月以降とみられ、観光業関係者にはまだまだ厳しい状況が続きそうな気配です。
中でも、外国人観光客が多く訪れる東京・浅草には和服のレンタル業者も多く存在しますが、この2年間はコロナの影響で顧客が2週間でゼロという時もあったということです。
その浅草で、外国人観光客を積極的に受け入れてきたある和服レンタル・写真撮影業者は、「当店にとっても、非常に苦しい3年間でした。ですが、何とかぎりぎり、いろんな工夫をしながら来られて経までやってきたんですけど、そういったものを経験すると、インバウンドの方たちが帰ってきてくれる、外国の人たちが入ってこれるようになったというニュースは嬉しいですね。コロナ前のように当店も浅草の町もみんなの心も豊かになるのかな、と思っています。待ち遠しいですね」と語りました。
昨今ではようやく観光客の姿も戻りつつあり、レンタル着付けした着物姿で楽しそうに写真撮影する人々の姿も見られるようになりましたが、やはり多くはまだマスクをつけています。
また、観光業関係のある女性は、「マスクをつけるなど、保健衛生面での規則を守った上でなら、また観光に来てほしいと思います」と語っていました。
またイスラム圏出身と見られる、ヘジャーブをつけた2人の女性客は、浅草での観光を楽しみながらも、「アメリカなどほかの国は混交客にすでに門戸を開いているのに、日本はそれに比べるとまだ厳しい。どうしたんだろうと思う」と率直な胸のうちを語っていました。
日本では最近、東京や大阪などで特にコロナ感染がやや増えつつあります。感染拡大を防ぎながら、観光業発展のために外国人観光客をどう受け入れていくのか、日本の舵取りや手腕が問われることになりそうです。