7月 03, 2022 16:45 Asia/Tokyo

携帯大手のKDDIで2日土曜未明に大規模な通信障害が発生し、物流面など暮らしの広い範囲に影響が及んでいます。

日本の報道各社によりますと、通信大手KDDI(au)で日本時間の2日未明から通信障害が発生し、3日日曜午前1時半過ぎの時点まで、携帯電話サービスのauや、KDDIの回線を利用する幅広いサービスで音声通話やデータ通信がつながりにくい状態が続きました。

さらに、KDDIの通信回線を利用する楽天モバイルなど他社の携帯電話サービスのほか、行政サービス、物流、金融、自動車など幅広い分野に影響が広がっています。

KDDIによりますと、今回の問題は音声をデータに変換する交換機の一部で不具合が起き、未処理のデータが集中し、システムの負荷を軽減するため、データ流通量を規制したことが原因とされています。

KDDIは「データ通信を中心に徐々に回復している。西日本は3日午前7時15分、東日本は同午前9時半を目標に復旧に取り組んでいる」と表明しました。

なお、KDDIの個人向けサービスの契約約款では、通信サービスを「全く利用できない状態」が24時間以上続いた場合、損害賠償を支払うことが定められています。

ただ、今回の通信障害では、音声通話やデータ通信が「利用しづらい状況」が続いており、損害賠償の対象に当たるかどうかは不透明だということです。

今回の大規模な通信障害について、KDDIの高橋誠社長は記者会見を開き「社会インフラを支える、また安定したサ-ビスを提供する立場である通信事業者として、深く反省しています。お客様には多大なご迷惑をおかけし深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」と謝罪しました。

また通信障害の復旧の見通しについて「全国で徐々に復旧しているが完全復旧に向けて全力をあげて対応をすすめている」と述べています。

総務省は2日、KDDIに早期復旧と顧客への周知を求めました。

 


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