日本厚労省が、今秋以降の5回目接種の実施を分科会に提案
7月 23, 2022 16:37 Asia/Tokyo
日本の厚生労働省が、この秋以降の新型コロナワクチンの5回目接種の実施を、専門家分科会に提案しました。
日本の報道各社によりますと、厚生労働省は22日金曜、新型コロナウイルスワクチンの5回目接種について、秋以降、変異種オミクロン株に対応した新しいワクチンを使って実施することを想定し、準備することを専門家による分科会に提案しました。
対象としては、1~2回目の接種を終えた高齢者など、重症化リスクが高い人を考えているということです。
オミクロン株に対応するワクチンは、米ファイザー社と米モデルナ社が開発中です。
厚労省によりますと、従来のワクチンと比べ、オミクロン株に対する中和抗体価が高くなることが確認され、秋には使える可能性があると言われています。
厚労省の事務局案は、「少なくとも重症化予防効果は期待できる」としており、対象の拡大や接種間隔については、今後得られる科学的知見、海外の動向を踏まえて検討するということです。
ちなみに、4回目接種に関しては、厚労省は現在60歳以上などに限定している対象者を、22日から医療従事者や介護職員などにも拡大することを決めました。
一方で、日本政府は新型コロナ感染者の濃厚接触者について、待機期間を現在の原則7日間から5日間に短縮することを決定しています。
また、現行の決まりでは検査で陰性なら最短で5日目に解除されるところを、3日目に短縮します。
この措置には、濃厚接触者の欠勤が増え、社会経済活動の維持が困難になるのを避ける狙いがあるということです。