JERA・東京ガスが、サハリン2の契約を更新
8月 20, 2022 15:23 Asia/Tokyo
JERAと東京ガスが、ロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の契約を更新しました。
日本経済新聞によりますと、東京電力ホールディングスと中部電力が折半出資するJERAと、東京ガスがロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の新たな運営会社とLNG液化天然ガスの購入契約を更新したことが19日金曜、判明しています。
ロシア政府は、新会社への事業移管を進めています。
日本の経済産業省によりますと、現時点でサハリン2の顧客である日本企業で新会社との契約更新を取りやめるとしている企業はないということです。
サハリン2は、日本のLNG輸入量のうち9%近くを占める重要な調達の拠点とされており、東京電力と中部電力が出資するJERAのほか、東京ガスや広島ガスなどがここからLNGを調達しています。
去る2月24日にロシアが開始したウクライナでの特殊軍事作戦を理由とし、日本はロシアに一連の制裁を行使してきました。
こうした日本の措置への報復措置として、プーチン・ロシア大統領はサハリン2の運営を新たに設立するロシアの会社に移管するよう命じ、今月5日に新会社が設立されています。
ウクライナ危機を受けての日ロ関係の最近の冷え込みから、サハリン2の契約更新をめぐる日本側の動向が注目されていましたが、更新の動きが広がれば、懸念された供給途絶による電気やガス料金の大幅な値上げのリスクは、いったん緩和されることになると思われます。
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