日本衆議院議員2名が近く台湾訪問へ、台湾は歓迎
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台湾と日本の国旗
自民党の古屋圭司衆議院議員(元国家公安委員長)と同党の木原稔・衆議院議員が、近く台湾を訪問します。
日本の報道各社および、台湾外務省の発表によりますと、古屋氏と木原氏は今月22日から24日まで台湾に滞在し、蔡英文総統や頼清徳副総統らと会談する予定だということです。
古屋氏は、日本と台湾との交流を進める超党派の国会議員からなる議員連盟「日華議員懇談会」の会長を、木原氏は事務局長を務めています。
台湾外務省は「権威主義国家が対外的な侵略と拡張を企て、地域の緊張を引き起こし、国際秩序に挑戦しているなか、民主主義国家は一層、一致団結しなければならない」とし、「古屋氏らの訪問が台湾と日本の全方位的な友好協力関係をきっとさらに深めることになる」として、この訪問を歓迎しています。
米国のナンシー・ペロシ下院議長の訪台の影響が尾を引いている中で、日本国会議員も台湾を訪問する予定だとの報道が出て、中国を刺激しかねないという懸念が提起されています。
米下院議長の台湾訪問は1997年以来、25年ぶりとされています。
一方、これに先立ち中国外務省の華春瑩報道官は、G7・主要7カ国が台湾をめぐる情勢に関する声明を発表したことを受け、カンボジアのプノンペンで予定されていた日中外相会談の開催を中止したと発表しました。
また中国は、今月2日から3日にかけてのペロシ米下院議長の訪台を台湾分離主義への米国の支持とみなし、これを非難するとともに、大規模な軍事演習を行いました。
中国のこうした反応は、台湾は中国の領土の一部とみなす、「1つの中国」の原則によるものです。
G7外相は共同声明を発表し、中国の「威嚇的な」行動、特にエスカレーションにつながりかねない軍事演習に懸念を表明するとともに、ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問に対する中国の「エスカレートした」対応は、地域の緊張を高める危険性があるとの見解を示しています