9月 27, 2022 17:51 Asia/Tokyo

去る7月に参院選の遊説中に銃撃されて死亡した安倍晋三元首相の国葬が、東京都千代田区の日本武道館で始まりました。

日本の報道各社によりますと、日本時間の27日火曜午後に始まった今回の国葬には国内外からおよそ4300人が参列し、安倍氏の遺骨が武道館に入場し、松野博一官房長官が国葬の会式の辞を述べ、国歌演奏、黙とうと式次第に沿って粛々と執り行われています。

この式次第では岸田首相ら三権の長や菅義偉前首相が追悼の辞を述べた後、皇族方のご供花、参列者の献花などの順に執り行われ、同日午後5時過ぎに終了する予定です。

海外からはインドのモディ首相やオーストラリアのアルバニージー首相、ハリス米副大統領など、218の国と地域・機関の約700人の要人が出席しています。

うち、48人は元職を含め首脳級で、中国からも全国政治協商会議の万鋼副主席が、ロシアからはシュビトコイ国際文化協力担当大統領特別代表が参加しているほか、国内からは約3600人が参列しています。

ちなみに、イランからはオウジー石油大臣が出席しています。

国葬の開式に先立ち、同日午前から日本武道館近くの九段坂公園では一般献花が行われました。テントの下には安倍氏の写真と台が設置され、周辺には早朝から列ができ、予定の午前10時より約30分早く献花が始まると、集まった人たちが次々と花をささげました。

政府が首相経験者の国葬を行うのは、戦後では吉田茂氏以来2例目となります。法律に国葬の規定はないものの、岸田首相は安倍氏の連続在任期間が戦後最長だったことなどから開催を決定しました。

その一方で、今回の国葬実施に膨大な税金が使われていることなどから、日本国内においても「(国葬は)すべきではないと思う。税金で行うということには疑問がある」などとした根強い反対派は決して少なくありません。

安倍氏は2006年9月から1年間首相を務め1度退任した後、12年12月に再登板し、20年8月に体調不良で辞めるまで歴代最長の7年8カ月在任しましたが、去る7月8日、参議院選挙の応援に駆けつけた奈良市で銃撃され、死亡しました。

 


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