イランで3Dプリント技術を使った頭蓋骨欠損修復手術が実施
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イランで実施された、3Dプリント技術使用による頭蓋骨修復手術
イラン南東部スィ―スターンバルーチェスターン州チャーバハールにあるイマーム・アリー病院の院長代理が、同病院の医療センターでPEEKポリマーを使用し3Dプリント技術を駆使しての初の頭蓋骨欠損修復手術が成功したことを明らかにしました。
【ParsTodayイラン】チャーバハールにあるイマーム・アリー病院のヤヒヤ・ソトゥーデ院長代理は4日月曜、同病院でPEEKポリマーを使用し3Dプリント技術を駆使しての初の頭蓋骨欠損修復手術が成功したと発表し、「イラン南東部における先進的かつユニークな方法として、PEEKポリマーを使用し3Dプリント技術を駆使した頭蓋骨欠損修復手術により、この地域の専門医療サービスのレベル向上が期待される」と語っています。
また「この複雑な手術は、民間部門の参加を得てイラン人外科医によって行われ、合併症もなく完了した」と述べました。
さらに「手術後の患者の容体は概ね良好であると報告された」として、「このタイプの手術は頭蓋骨欠損の治療における先進的な方法と考えられており、3Dプリント技術と生体適合性材料を使用して、患者の解剖学的構造に適合する非常に精密なインプラントを設計し、頭蓋骨の損傷部位に置き換えられる」としています。
このイラン人医師によれば、PEEKポリエーテルエーテルケトンは頭蓋骨修復手術で使用される新しい化合物の1つであり、軽量、強度、耐侵食性、高い生体適合性、身体の拒否反応を起こさないなどの独自の特性により、修復手術において特別な地位を確立しているということです。
「PEEK 3Dフラップ」は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)ポリマーを原材料とする3Dプリント手法です。PEEKは、優れた機械的特性、熱的特性、耐薬品性、生体適合性などから、医療、航空宇宙、自動車などさまざまな業界で使用されている高性能エンジニアリング熱可塑性プラスチックです。
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