10月 06, 2022 17:06 Asia/Tokyo
  • 東京駅における鉄道開業150年の記念式典
    東京駅における鉄道開業150年の記念式典

鉄道開業から150年を記念する式典が6日木曜、JR東京駅(東京都千代田区)の東京ステーションホテルで開催されました。

日本の報道各社によりますと、 この式典は、鉄道会社などで構成する「鉄道の日」実行委員会と国交省の共催で開催され、天皇、皇后両陛下が出席されたほか、鉄道会社や国土交通省の関係者らも参加しました。

斉藤鉄夫国交相の式辞を古川康政務官が代読し、「信頼性の高い公共交通機関として重要な役割を果たしてきた」と1世紀半の歴史を振り返りました。

また、実行委員長を務めた深沢祐二JR東日本社長があいさつし、「鉄道の伝統と使命を次の世代につないでいく」と決意を表明しています。

そして、陛下はおことばで「我が国の鉄道は、私たちの日々の暮らしと経済活動を支え、広く人々に愛される信頼性の高い公共機関として我が国の繁栄に貢献してきました」と述べられました。

さらに現在の鉄道をめぐる状況について、人口減少や新型コロナウイルスの影響で困難な状況に直面しているとした上で、「我が国の鉄道が、この難しい状況を乗り越え、引き続き人々に親しまれながら、暮らしと経済を支えていくことを期待します」とのメッセージを添えています。

日本初の鉄道は1872年10月14日に新橋―横浜間で開業し、蒸気機関車は「文明開化」の象徴にもなりました。

その後の鉄道普及によって国内の輸送事情は一変したものの、長年にわたって日本の産業発展や国民生活を支えてきました。

ただ、近年は人口減少に加え、新型コロナウイルス禍で鉄道各社の経営状況が悪化しています。

特に利用者が少ない不採算のローカル線の在り方が各地で大きな課題となっており、鉄道業界は転換期を迎えているといえそうです。 

 


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