県と那覇市が外務省と防衛省に抗議、米海兵隊のオスプレイ離着で
11月 14, 2022 20:29 Asia/Tokyo
今月、アメリカ軍那覇軍港から海兵隊のオスプレイが離陸して普天間基地に向かった事を受けて、県と那覇市が外務省と防衛省の担当に抗議し、軍港では離着陸を行わないようアメリカ軍への働きかけを求めました。
NHKによりますと、アメリカ海兵隊のオスプレイ3機が今月6日、県外から運搬船でアメリカ軍那覇軍港に運ばれて荷揚げされたあと、3日後の9日に軍港から離陸して普天間基地に向かいました。
これを受けて県の池田副知事と那覇市の城間市長が14日月曜、外務省沖縄事務所の宮川学大使と沖縄防衛局の小野功雄局長を県庁に呼んで抗議しました。
この中で池田副知事は那覇軍港では航空機の離着陸や訓練を行わないよう繰り返し要請してきたとした上で「県民や観光客などの安全を脅かすもので断じて容認できない」と抗議し、アメリカ軍への働きかけを求めました。
さらに、県とともに抗議を行った那覇市の城間市長は「オスプレイを陸路や船で運ぶ考えはなかったのか。多くの県民、国民が生活している那覇の市街地を飛び、事前の予告もないやり方は容認できない。市民、県民を不安にさせるようなやり方の連続でどうなのかという気持ちがある。日本政府としても、最大限の努力をするよう重ねて要望する」としています。
これに対し宮川大使は「今回は那覇軍港の使用の主目的に合致するものと認識している。今後とも沖縄の歴史を十分に踏まえて市民、県民の声に耳を澄まし、問題解決に向けて対話を重ねたい」と述べました。
また小野局長は「アメリカ側には安全面に最大限に配慮して可能な限り海上を飛行するよう求めてきた。要望内容は本省にしっかり申し伝えたい」と述べました。
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