日本のロシア産原油上限価格制度が今日から開始
12月 05, 2022 16:29 Asia/Tokyo
日本政府は、ロシア産原油に対する上限価格を超える取引を禁止するいわゆる「プライスキャップ」を本日5日から実施すると発表しましたが、その一方で、日本の商社も参画する「サハリン2」で生産された原油については、エネルギー安全保障の観点から規制の対象外としました。
「プライスキャップ制度」は、一定の価格を超えるロシア産原油や石油製品の海上輸送などを禁止する措置で、今年9月にG7財務相の間で合意に到りました。
原油関連の「プライスキャップ」は本日から、石油製品については来年2月5日から適用されます。
松野官房長官はこれに先立ち、ロシア産原油の上限価格設定に関して、その目的と効果に関する考えを示し、また、経済への影響を注視していくと表明していました。
一方、ロシアのアレクサンドル・ノバク副首相は4日、たとえ減産につながったとしても、ロシアは上限価格制度で原油を販売しないと明言し、これら措置は容認できるものではなく、市場ルールとWTO世界貿易機関の規則に矛盾するとの考えを示しています。