日本の月着陸船打ち上げ 民間初目指す
12月 11, 2022 17:39 Asia/Tokyo
宇宙ベンチャーのアイスペース(東京)が開発した月着陸船が11日午後4時38分、米スペースX社のロケットで米フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられました。
今後は、地球から約150万キロ・メートルの地点に向かい、月に戻ってくる特殊な軌道を飛行し、燃料を節約しながら約4か月半かけて月に向かうことになります。
そして来年4月末頃、月の北半球にある直径87キロ・メートルのクレーターに着陸することが予定されており、世界初の民間による月面着陸を目指しています。
アイスペース社は、月の資源開発や物資輸送などの事業展開を目指しており、今回はその技術実証を行うことになっています。
この着陸船は幅約2.6メートル、高さ約2.3メートルで、重さは約340キログラムとなっており、今回の打ち上げは、 HAKUTO―Rハクトアール 」と名付けた計画の第1弾とされています。
この着陸船には、おもちゃメーカーのタカラトミーなどが開発した探査ロボットや、UAEアラブ首長国連邦の探査車など7点が搭載されています。
日本の月面着陸をめぐっては、去る10月16日に日本初の着陸を目指して打ち上げられたJAXA宇宙航空研究開発機構の超小型月探査機「オモテナシ」が通信途絶により断念した経歴があります。
このため、アイスペースが成功すれば日本初で、旧ソ連、米国、中国に続く4カ国目の着陸となる見通しです。
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