日米2プラス2終了、防衛強化で連携へ
(last modified Thu, 12 Jan 2023 08:34:56 GMT )
1月 12, 2023 17:34 Asia/Tokyo
  • 日米の外務・防衛の閣僚協議(2プラス2)
    日米の外務・防衛の閣僚協議(2プラス2)

米ワシントンで日米の外務・防衛の閣僚協議(2プラス2)が行われ、日本政府が決めた反撃能力の保有を踏まえ、役割や任務の分担を検討していくことで一致しました。

日本の報道各社によりますと、協議後の共同記者会見でアントニー・ブリンケン国務長官は日米が中国を「最大の戦略的脅威」とみなしていると表明しました。

林外相はこれに対し、中国は「前代未聞」の脅威をもたらしているものの、日中間には国際社会における平和のため、建設的で安定した関係が必要だと表明しています。

また、ブリンケン国務長官は宇宙空間における共同防衛に関する条約締結に向けて合意したとしました。

この条約には、宇宙空間における両国の施設に攻撃(及び宇宙空間からの攻撃)が加えられた際の共同反撃が盛り込まれており、宇宙空間もまた米国の対日防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象となることが確認されました。

ブリンケン国務長官によりますと、両国は週内にも宇宙空間における協力を定めた新たな合意に署名する見通しで、この合意には月面探査に向けた協力も含まれる模様です。

一方、ロイド・オースティン国防長官は台湾周辺における中国軍の積極的な軍事演習に警鐘を鳴らしましたが、これらの行動が必ずしも台湾侵攻に繋がるものではないと指摘しています。

オースティン国防長官はまた、日米両国は防衛産業の協力強化を定めた新たな合意に近く署名する予定だし、日本が反撃能力の保有を表明したことを歓迎しました。

一方、西側諸国による中国への対抗強化に向けたもう 1 つのステップとして、英国のリシ・スナク首相と日本の岸田文雄首相は、11日水曜、英ロンドンでの首脳会談において、自衛隊と英軍部隊の共同訓練を推進するため、相互往来をスムーズにするRAA・円滑化協定に署名しました。

この条約によれば、両国は互いの領土内における自国の軍配備が認められています。

イギリス側はこの条約を、前世紀に両国間で調印された最も重要な軍事条約であると見ています。

スナク首相は、「我々の間には世界観の共有、目の前にある脅威と課題についての共通の理解の共有、世界における私たちの立場を世界の利益のための自らの立場の利用に向けた共通の大望など、非常に多くの共通点がある」と語りました。

 


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