2月 13, 2023 19:18 Asia/Tokyo
  • 米軍嘉手納基地
    米軍嘉手納基地

沖縄県嘉手納町議会(仲村渠兼栄議長)が、米軍嘉手納基地での外来機の飛行禁止を求める抗議決議を可決しました。

嘉手納町議会は13日月曜、臨時会を開き、F22ステルス戦闘機とF16戦闘機が米軍嘉手納基地に暫定配備された昨年11月から今年1月までに、同基地からの騒音が増加しているとして、日米関係機関に外来機の飛来禁止と航空機騒音規制措置などを求める意見書・抗議決議を全会一致で可決しました。

 

沖縄・嘉手納町議会が抗議決議

 

沖縄の地元紙・沖縄タイムスによりますと、これらの意見書と抗議決議では、町の航空機騒音調査で1月の日平均騒音発生回数が町内のロータリープラザ局64回、屋良局58回、嘉手納局54回、兼久局40回に上っているほか、暫定配備前の昨年10月と比較して最大2・7倍に上っていることが指摘されています。

嘉手納町議会はまた、同基地から県外への訓練移転の期間延長と参加規模の拡充も求めました。

この問題について、提出者の當山均氏は「町民の怒りは頂点に達している。町民が実感できる有効な対策を早急に講じることを強く求める」と述べました。

終了後、町議会は沖縄防衛局に直接意見書を手渡すとともに、意見書は首相や防衛相、抗議決議は駐日米国大使や在日米軍司令官などへ郵送することになっています。

同基地では今後2年かけて所属のF15戦闘機が退役するのに伴い、F15に代わる暫定配備で昨年11月にF22、今年1月にF16が計26機暫定配備されました。また県外からは、F35Bステルス戦闘機やFA18戦闘機など外来機の飛来が相次いでいます。

全国の米軍専用施設の約7割が集中する沖縄では、普天間飛行場や嘉手納基地周辺だけでなく、全域で日米両政府が飛行の制限で合意した午後10時以降も頻繁に騒音が確認され、住民から憤りの声が上がっており、訴訟も起こされています。

また沖縄のみならず、東京にあるアメリカ軍横田基地周辺の住民およそ1200人も飛行騒音による健康被害などを訴え、国に対し昼間と夜間のアメリカ軍の輸送機「オスプレイ」の飛行の差し止めや損害賠償などを求める訴えを東京地方裁判所立川支部に起こした実例があります。

 


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