先月の日ロ貿易額は23.6%減も、非鉄金属鉱の輸入額は76.1%増
2月 16, 2023 18:52 Asia/Tokyo
日本の財務省が発表した2023年1月の貿易統計によると、同国の対ロシア輸入額は前年同月比で18.4%減となり、対ロシア輸出額は36.3%減となったことが明らかになりました。
NHKおよびロシア・スプートニク通信によりますと、また同月の日ロ貿易額は前年同月比で23.6%減少したほか、日本の対ロシア輸出額は437億4000万円、対ロシア輸入額は1413億8000万円となっています。
食料品や木材などの原材料、医薬品などの化学製品、半導体などの電気機器をはじめとする輸入額は品目の全部門で減少しました。
ほぼ全ての部門で輸出入の減少傾向が続く一方で、非鉄金属鉱の輸入額は前年同月比で76.1%増、医薬品の輸出額は49.6%増加しました。
さらに、今回発表された貿易統計によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は3兆4966億円の赤字で、比較が可能な1979年以降、1か月の赤字としては過去最大となっており、貿易赤字の増大は、エネルギー価格の上昇と円安によるものです。
ほぼすべての部門で日ロ貿易額が減少したのは、ロシアによるウクライナでの特別作戦開始後に日本が導入した制裁措置が主な要因となっています。
一方、日本財務省によると、2022年における日ロ貿易額は前年より6.2%少ない約2兆5600億円となりました。