日本の23年1月の貿易収支が過去最大の赤字を記録
2月 16, 2023 19:07 Asia/Tokyo
日本の財務省が発表した1月の貿易統計によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が3兆4966億円の赤字を記録しました。
NHKによりますと、この数字は比較が可能な1979年以降、1か月の赤字としては過去最大となり、2022年8月の2兆8248億円の赤字を上回りました。
これにより赤字は18カ月連続となり、これは15年2月まで32カ月続けて赤字になったとき以来の長さとなっています。
財務省が2月16日に公表した詳細な貿易統計では、23年1月の貿易収支は34,966億円の赤字となったものの、赤字幅は事前の市場予想を下回る結果となりました。
また、輸入が前年比17.8%(12月:同20.7%)と引き続き高い伸びとなる一方、輸出が前年比3.5%と11月の同11.5%から伸びが大きく鈍化したため、貿易収支は前年に比べ12,972億円の悪化となっています。
原油価格の上昇などで輸入額が膨らむ一方、輸出額の伸びが小幅にとどまったことで、日本の貿易赤字が増大した形となりました。
なお、先行きの輸出は、ゼロコロナ政策終了後の景気回復が期待される中国向けの持ち直しが見込まれるものの、金融引き締めの影響で景気減速がより鮮明となることが見込まれる欧米向けを中心に低迷が続く可能性が高い、とされています。