岸田首相、サミット閉幕で成果強調 反核団体からは批判も
(last modified Sun, 21 May 2023 08:02:23 GMT )
May 21, 2023 17:02 Asia/Tokyo

岸田首相は、G7広島サミットの閉幕にあたり平和公園で記者会見を行い、3日間の成果を強調しました。

平和公園

 

岸田首相は今回のサミットについて、「G7首脳と『核兵器のない世界』に向けて取り組んでいく決意を改めて共有し、G7として初めてとなる核軍縮に焦点を当てた『広島ビジョン』を発出できた」と述べました。

そして、ロシアを念頭に「力による現状変更のための核兵器による威嚇、ましてやその使用はあってはならない。核兵器を使わない、核兵器で脅さない。人類の生存に関わるこの根源的な命題を、今こそ問わなければならない」と述べました。

 

平和公園

 

しかし、今回のサミットで岸田首相が発表した「広島ビジョン」には、「核兵器は、それが存在する限りにおいて、防衛目的のために役割を果たす」と記され、核抑止力を公然と認める内容になっています。

また、サミットの傍らで行われた日米首脳会談でも、日米間の拡大抑止の重要性がうたわれ、核を含む抑止力を今後も維持する方針が再確認されました。

こうした言行不一致に被爆者や反核団体などからは批判が出ており、「広島の名を悪用した」という声まで出ています。

 


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