岸田首相、中央アジア5カ国首脳との会談調整を指示
7月 03, 2023 20:48 Asia/Tokyo
岸田首相は、来年に中央アジア5カ国との首脳会談の実施にむけて、外務省に調整を指示しました。
岸田首相は先月22日、自民党の麻生副総裁と会談し、日本と中央アジア5カ国の首脳会談を定期的に開催するよう提言を受け取っていました。
この中で岸田首相は、「中央アジアは地政学的に重要であり、天然資源にも恵まれ、日本にとって重要な地域だ」と述べました。
近年、日本は中央アジア諸国との関係強化に力を注いでいます。例えば、トルクメニスタンは、炭化水素の生産で日本の注目を集めています。
日本は現在、トルクメニスタン・アフガニスタン・パキスタン・インドを結ぶ天然ガスパイプラインの建設プロジェクトに参加しており、中国が権益を独占するのを阻止すべく、しのぎを削っています。
また、ウズベキスタンはエネルギー分野がガス田開発における投資の可能性を検討しています。
カザフスタンは、豊富な鉱物資源を抱えていることから、日本は同国におけるレアアース採掘の計画を立てています。
この他にも、キルギスやタジキスタンにも日本は注目しています。
日本が中央アジアへの重視を強めているのは、中央アジア諸国の多元外交方針、地政学的重要性、中露の影響力とのバランス、投資機会の確保、物流における役割などの観点からも説明することができます。
日本は、米中露と同じく、2004年8月以来、中央アジア諸国との対話の場を定期的に設けています。
2004年の会合では、基本的価値観の共有、日本との関係発展、地域内・地域外協力の促進などが謳われました。
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