日韓の市民ら、「海洋放出反対闘争はいつまでも続く」
日本と韓国の市民らが、「福島原発の処理水放出への反対闘争はいつまでも続く」としています。
CGTN中国国際テレビが1日火曜、報じたところによりますと、福島市で先月30日午後、日本政府による福島第一原子力発電所からの処理水の海洋放出に反対する集会が開催されました。
この集会への日本側の参加者は「放射能汚染水を何十年、あるいはそれ以上にわたって放出し続けることは、世界の海洋環境に計り知れない影響を及ぼす」と表明しています。
原子力資料情報室の共同代表・伴英幸氏は「政府が進めているこの海洋放出計画は私たちにとっては百害あって一利なしだ。私たちが知りたいのは放出されようとしている放射能汚染水に含まれる放射性物質の総量とその影響だ。だが、政府はこの問題を回避している」と述べました。
また、福島市に住む今野千代さんは「もし海に放出されたら、自分たちはもちろん、子どもや孫たちも安心して海の魚を食べられない。仮に希釈されたとしても、実際はまったく測りようがないので、安全だとはちょっと信じがたい」と語りました。
さらに、この集会には韓国から訪れた野党議員や市民団体のメンバーも参加しています。
韓国の市民団体の代表である朴錫運氏は、「IAEA国際原子力機関は放射能汚染水を海に流すのは日本政府の判断であり、IAEAは海に流すことを推奨していないし、保証もしていない、と明確に述べている。だが現在、日本政府はIAEAの評価報告書を口実に、放射能汚染水の海洋放出を強行しようとしている。これは、科学というキャッチフレーズを掲げたペテン以外の何ものでもなく、彼らのやっていることは科学とは相容れないと思う」と語りました。
また、韓国市民代表の金思亨氏は「8月から海洋放出が始まれば、それは私たちの闘いの終わりではなく、新たな闘いの始まりになる。今後30年、40年、50年と海洋放出が続けば、それを阻止する私たちの闘いも続くだろう」と強調しました。
韓国の議員と市民代表一行20数人は福島での2日間の抗議行動に参加した後、東京に移動し、引き続きさまざまな抗議行動に参加します。
これらの人々は、「海はすべての人々の将来と密接につながっている。私たちはそう信じており、最後まで抗議行動をやり遂げる」との見解を表明しています。