沖縄・那覇で、「戦う覚悟を要求」する麻生氏発言に抗議する集会
8月 13, 2023 22:12 Asia/Tokyo
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那覇市での集会
「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」が13日夕、麻生太郎自民党副総裁の「戦う覚悟」発言に抗議する緊急集会を那覇市の県民広場で開きました。
沖縄タイムスによりますと、主催者の発表によれば、この集会には市民グループや戦争体験者ら約200人が参加しました。
集会は今回の発言を、和平の芽を摘み取るもので県民に「戦争を覚悟せよ」と語ったに等しいと批判し、麻生氏や岸田文雄首相に謝罪と発言撤回を求める宣言を採択しました。
主催者を代表して話をした前南城市長の瑞慶覧長敏共同代表は、「国がやるべきことは対話であり、決してミサイル配備ではない。ミサイルより発電機、シェルターより電線地中化を望みたい」と訴えました。
また、具志堅隆松共同代表も、「政治家は戦争を回避するために努力するべきだ。しかし回避するどころか、戦う覚悟を要求するのは、政治家としての敗北以前の不適格の問題だ」と語ってこの発言を批判し、日本政府は当てにならないとして、国際社会に訴えていこうと呼びかけました。
麻生氏は今月8日、台湾で講演し、台湾海峡の平和と安定には強い抑止力が必要で、そのため日米や台湾に「戦う覚悟」が求められていると主張しました。さらに同行した自民の鈴木馨祐政調副会長も、9日夜のテレビ番組で発言に関し、「政府内部を含め、調整をした結果だ」と述べていました。
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