9月 23, 2023 20:52 Asia/Tokyo
  • 上川陽子氏
    上川陽子氏

日本で約20年ぶりの女性外相となり、開催中の国連総会に初参加した上川陽子氏について、共同通信が、中国との関係改善の望みを薄くするものだと伝えました。

70歳になる上川氏は先日、林前外相の後任として第2次岸田改造内閣の外相に就任しました。

今年8月末に日本が福島第一原子力発電所からの処理水の海洋放出を始めて以来、同国と中国の関係は緊迫化しています。

多くのアナリストは、親中派として知られる林前外相の後任に上川氏を起用した岸田首相の決定を「サプライズ人事」だとしながら、この人事は中国との関係改善にはつながらないだろうと評しました。

アナリストらによれば、岸田首相は上川外相を内閣改造の目玉にとして利用しただけで、中国と外交交渉の役割は期待していないという見方を示しています。

政治専門家の話では、岸田首相は今後、米国や他の西側諸国との安全保障協力を強化するための「官邸主導外交」を展開する意向だということです。

上川外相は、米ハーバード大学ケネディ・スクールで政治行政学の修士号を取得し、その後米国上院議員の政策スタッフとして勤務した経験がありますが、共同通信は、その経験や能力は公にはあまり知られていないと伝えています。

中国外務省の毛寧報道官は、上川氏の外相就任後の北京で記者会見で、日中両国が「対話と協力を強化し、矛盾と意見の相違を管理制御」すべきだと強調していました。

これに対し上川外相は、今月18日に米ニューヨークでの国連総会の傍らで行われたG7・先進7か国の外相会合において、アジア・太平洋地域における中国の軍事進出増大を批判していました。

 

 


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