アメリカ国防長官、「同盟関係への日本の貢献に満足」
(last modified Mon, 05 Dec 2016 11:12:59 GMT )
12月 05, 2016 20:12 Asia/Tokyo
  • アメリカ国防長官、「同盟関係への日本の貢献に満足」

アメリカのカーター国防長官が、日本とアメリカの同盟関係への日本の貢献に満足していると語りました。

ロイター通信によりますと、カーター国防長官は、5日月曜、アメリカのトランプ次期大統領のアジア政策に対する懸念を和らげるため、「アメリカは、日米同盟における日本の貢献に完全に満足している」と語りました。

カーター長官は、日本に向かう飛行機の中で、「日本はアメリカ軍駐留費の大部分を負担しており、それはよいことだ。この協力は、双方向のものだ。以前にも語ったように、日本との同盟関係はこれまでになく強い」と語りました。

カーター長官は、東京で、安倍総理大臣らと会談する予定です。

オバマ政権は、アジアとアメリカの同盟関係を優先事項に据えていました。

トランプ氏のアジア政策に関して詳しい情報はありませんが、「アメリカの同盟国はアメリカ軍の駐留費の負担額を拡大すべきであり、そうしなければ、アメリカ軍の撤退という結果を招く可能性がある」としたトランプ氏の以前の発言は、日本や韓国の政府高官に懸念を抱かせました。

アメリカ国防総省の報道官は、「日本は、およそ5万人のアメリカ兵を駐留させており、その駐留費として年間およそ16億ドルを負担している」と語りました。

カーター長官の発言は、日本やアジア諸国に歓迎されていますが、この発言の懸念緩和への効果は限定的だと見られています。なぜなら、次期政権の政策を代弁するものではないからです。

トランプ氏の勝利後、同氏と初めて会談した安倍首相は、この会談の後、「アメリカとの同盟関係は信頼に基づいたものでなければならず、アメリカ大統領を信頼できる指導者と見なしている」と発表しました。