アルアーラム・チャンネル、「自衛隊の西アジア派遣に反対する人々が抗議デモを実施」
日本で、同国の自衛隊の護衛艦の西アジア派遣に反対する多数の人々が、抗議デモを開催しました。
アルアーラム・チャンネルによりますと、日本の政府関係者は自衛隊の護衛艦「たかなみ」と、200人の隊員をオマーン湾に派遣しており、その目的を貿易船やタンカーへの支援任務の遂行であると発表しています。
安倍首相は、2日日曜、横須賀基地で開かれた出国行事で「情報収集任務は、国民の生活に直結する極めて大きな意義を有するものだ」と訓示し、護衛艦が活動するオマーン湾などの海域について「日本で消費する原油の約9割が通過する。日本国民の生活を支える大動脈、命綱と言える海域だ」と述べました。
一方で、日本市民の一部は日本海域外への護衛艦派遣に反対するため、護衛艦が出港した横須賀基地前で抗議デモを行い、スローガンを叫んで自衛隊の海外派兵に反対するととともに、このような行動は日本の平和憲法に反すると強調しました。
横須賀基地周辺では抗議活動が行われ、市民団体のメンバーが護衛艦の出港にあわせて小型のボート2隻を海上に出し、「中東へ行かないで」などと書かれた横断幕を掲げました。
また、隣接する公園では約200人が集会を開催し、参加者が派遣に反対するのぼりやプラカードを掲げたり、シュプレヒコールを挙げるなどの行動に出ています。
集会を主催した団体の1つである、神奈川平和運動センターの道田哲朗事務局長は「閣議決定だけで自衛隊を派遣するのはおかしい。本当に自衛隊員の命を守ることができるのか心配だ」と語りました。
「たかなみ」は、約3週間かけてアラビア海北部やオマーン湾に向かい、2月下旬をめどに現地で情報収集活動を開始します。日本が新任務で護衛艦を海外派遣するのは2009年以来11年ぶりとされ、派遣の根拠は防衛省設置法の「調査・研究」となっていますが、不測の事態が起きれば武器使用が可能となります。
「たかなみ」には隊員約200人が乗艦し、活動期間は12月26日までとなっていますが、延長や途中で終了する場合には改めて閣議決定が行われます。
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