ロシアのオホーツク海調査に対する日本の申し入れに、サハリン州知事が反論
6月 29, 2020 12:42 Asia/Tokyo
サハリン州のワレリー・リマレンコ知事は、北方領土に関連した日本側の申し入れに対し、「クリル諸島はロシアの領土であり、ロシアはクリル諸島で任意の活動を行う絶対的な権利を有している」と返答しました。
ロシアのスプートニク通信によりますと、この返答は知事およびサハリン州政府の公式サイトに掲載されました。
菅官房長官は26日金曜、ロシアがクリル諸島(日本名千島列島)の南部の周辺海域を含むオホーツク海で行う地質調査について、日本政府が同国に申し入れを行ったことを明らかにしました。
リマレンコ知事は返答において、「自国領土における活動に対して、我々は絶対的な権利を有している。その権利は、祖国の自由と独立を求めて戦った我々の祖先の命によって代償が支払われている」と言及しました。
また同知事は、ロシア国民1人1人が日本との領土問題解決に影響することができるとし、そのためには、ロシア国民はロシア憲法改正を認める賛成票を投じなければならないと訴えました。
ロシアでは憲法改正の全国投票が7月1日に予定されていますが、改正点の1つに、ロシア領土の不可分性(領土の一部の譲渡を認めない等)に関する条項があります。
同知事は「数日後には諸外国のこのようなクレームは単に意味をなさなくなる。我々は明確に外の意見をうかがうことなく言い切ることができる。私たちのサハリン、私たちのクリル、私たちの国、私たちの未来、と」と結びました。
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