9月 02, 2020 20:00 Asia/Tokyo

菅義偉官房長官は2日水曜、17時から記者会見し、安倍首相の後継を決める自民党総裁選に出馬することを正式に表明しました。

ロイター通信が2日、東京から報じたところによりますと、菅氏は アベノミクスを含めた安倍政権の政策を継承、前進させると強調し、大規模金融緩和を進める日銀との関係も、安倍首相の手法を引き継ぐと語りました。

菅義偉官房長官はまず、同日午後の会見の中で、この会見の直後に自民党総裁選に立候補を表明することを踏まえ、官房長官に求められる危機管理の職責には万全を期すとの見解を示しました。

そして、週末に台風が西日本に接近・上陸する可能性があり、自民党総裁選の候補者と官房長官の職責は両立できるのかとの質問に対し、「政府としていつでも危機管理には万全を期してきた」と指摘し、今回の台風接近でも危機に迅速対応できる態勢を整える方針であると強調しました。

一方、新型コロナ対応の一環として政府が実施している企業への休業補償の支援では、休業手当が届いていないケースが相当規模に上っているとの指摘が出ていることに対し、「中小企業に勤める非雇用者に直接資金を給付する制度を新設したが、その制度を12月末まで延長することを決めている」と説明しました。

菅氏は「この国難にあって政治の空白は決して許されない」と発言し、「安倍総裁が全身全霊を傾けて進めてきた取り組みをしっかり継承し、さらに前に進めるために持てる力を尽くす」と述べました。

菅氏は官房長官として携帯電話料金の引き下げに取り組んできたと強調し、今後も事業者間で競争が働く仕組みを徹底したいと語った。これまで注力してきた地方の活性化や、北朝鮮による日本人拉致問題の解決にも取り組む考えを表明しています。

また、自民党内で検討されている敵基地攻撃能力の保有については、与党と議論して進めると述べました。 

安倍首相の後継を選ぶ自民党の総裁選は、14日に投開票することが正式に決まり、これまで岸田文雄政調会長と石破茂元幹事長が立候補を表明していたのに続き、菅氏も立候補を表明して、これで3候補が出そろいました。

選挙戦は、主要派閥の支援を取り付けたと報じられている菅氏の勝利が有力視されています。

 

ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。

https://twitter.com/parstodayj

https://www.instagram.com/parstodayjapanese/

http://urmedium.com/c/japaneseradio

タグ