沖縄・玉城知事、河野氏の「ひっくるめ論」を一定評価
9月 19, 2020 19:21 Asia/Tokyo
玉城デニー知事は18日金曜の記者会見で、河野太郎沖縄担当相が言及した米軍基地を利用した沖縄振興について、歴史的経緯も踏まえた議論が必要として、慎重な姿勢を示しました。
沖縄タイムスによりますと、河野氏は19日、沖縄担当相としては初めて来県し、同日午後に玉城知事と会談しました。
河野氏は17日の記者会見で「基地問題を無視して沖縄振興を語るわけにはいかない」として、米軍基地をリソース(資源)と捉え振興を進める「ひっくるめ論」を主張、例として、外相時代から取り組んでいる米軍基地を利用した英語教育を挙げていました。
知事はこうした考え方に対し、「あらゆるものをリソース(資源)として活用するということは非常にいい考え」と評価した上で、「その前に米軍基地の問題、歴史的、文化的、経済的な感覚(の違い)を議論し、何がリソースとして使えるのか、真摯(しんし)に協議しないといけない」と述べ、慎重な姿勢を示しました。また、「いい方向に進むのであれば、そのような対応をしたい」と述べました。
2018年、政府の経済財政運営の指針「骨太の方針」に関し、沖縄関連部分で自民党の提言により原案に「米軍の協力を得た英語教育の充実」が盛り込まれましたが、県内から反発の声が上がり、党県連の要望で、「米国の協力」に書き換えられた経緯があります。
知事は19日の会談で河野氏に対し、21年度の沖縄関係予算に関し概算要求額を3千億円台とすることや、一括交付金の増額などを要望するとしていました。
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