日本がＧ２０にコロナワクチンの全世界への配布を要請

日本の菅首相がＧ２０・主要２０カ国地域グループに対し、新型コロナウイルス用ワクチンが全世界の人々が入手できるよう、相互間の協力を求めました。

イルナー通信が、ＮＨＫの報道として伝えたところによりますと、菅首相はサウジアラビア主催のＧ２０サミットの２日目に当たる２２日日曜、「新型コロナウイルスのワクチンなどを世界の誰もが手にできる環境を整えるための取り組みが重要だ。また新型コロナウイルスへの対応と世界経済の回復や国際的な人の往来の再開、さらにはポストコロナの国際秩序作りをG20が主導していくというメッセージを明確に打ち出すべきだ」と述べています。

また、全世界でのコロナ感染の診断やその治療のための条件作りが重要だとし、「治療、ワクチン、診断に世界の誰もがアクセスできる環境を整えるため、治療薬やワクチンなどの開発、製造、普及も含めた包括的な取り組みが重要だ」と指摘し、すべての人に質のよい保健・医療サービスを提供する「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」の達成に向けて、貢献していく、という構えを示しています。

さらに、来年の東京オリンピック・パラリンピックについても、「人類がウイルスに打ち勝った証しとして開催する決意だ」と述べ、「安全安心な大会の実現に向けて全力で取り組む」と協調しました。

オンライン形式の今回のＧ２０サミットは、サウジアラビアの主催により、２１日土曜に開幕し、トランプ現米大統領や中国の習近平国家主席も参加しています。

専門家らは、サウジアラビアがこのサミット開催により外国投資の誘致や自らのイメージの回復を狙っている、とみています。

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