日本とフィリピンが、対中国で連帯
日本の艦船が、南シナ海の問題の海域の近くにあるフィリピンの港に寄港しました。
イルナー通信によりますと、26日火曜に寄港したこの日本の艦船は、中国をけん制するための日本とフィリピンの安全保障関係の深まりを示すものと見られています。
世界の石油の3分の1が通過する南シナ海での緊張は、ここ数年拡大しています。中国政府は一部の岩礁や人工島に軍事施設を建設しようとしています。
日本の艦船が中国が管理する地域から200キロのところにある、元アメリカ海軍基地のあったスービック湾に現れるのはこの3週間で2度目のことになります。
日本の潜水艦と2隻の駆逐艦は、4月初め、15年ぶりにフィリピンの海域に入りました。
フィリピンと日本は中国と南シナ海や東シナ海の領有権を巡って対立しています。これらのアメリカの同盟国は、中国を南シナ海で違法な建設活動を行っているとして非難しています。
フィリピンのマニラ・ブレティンによりますと、日本の艦船の責任者は、記者に対して、「我々はフィリピンとの関係を深めようとしている」と述べました。
フィリピンのほか、ベトナム、ブルネイ、マレーシア、台湾も中国と南シナ海の領有権を巡って対立していますが、フィリピンはこの対立を国際仲裁裁判所にゆだね、自らに有利な判決を得ようとしています。
中国は1ヶ月前、日本の地域での動きと、フィリピン、アメリカとの軍事協力の拡大、さらには近隣諸国との合同軍事演習の実施を受け、日本に警告を発すると共に、緊張をあおるような行動を慎むよう求めました。
駐日中国大使は、「日本は一部の地域諸国と連帯することで中国に緊張を作り出すことはできない」と述べました。
日本政府は中国に一方的に抵抗しており、この問題は中国の不満を引き起こしています。
中国と日本は、領土問題に加えて、歴史的な対立を有しています。この問題は第2次世界大戦時に遡ります。現在日本政府は、歴史的な対立において中国に圧力をかけるために、中国とフィリピンの対立を利用しています。