加藤官房長官、「大阪・兵庫・宮城はステージ3の対策が必要」
加藤勝信官房長官が、大阪府、兵庫県、宮城県の新型コロナウイルス蔓延状況に関して、これらの府県にはステージ3相当の対策が必要だとしました。
ロイター通信が1日木曜、東京から報じたところによりますと、加藤官房長官は同日午前の記者会見で、大阪府、兵庫県、宮城県の1府2県の新型コロナウイルス感染状況について「ステージ3相当の対策が必要。医療体制の逼迫も懸念されている」との認識を示しています。
また、専門家の議論を踏まえ、今夕の政府対策本部で「まん延防止措置」の適用を決定するとの見通しも併せて提示しました。
大阪府は、1ヶ月前に緊急事態宣言を解除したものの、新規感染者数が先月31日には599人と2日連続で東京都を上回っており、さらに山形県や沖縄県などでも感染再拡大傾向が見られることから、まん延防止措置の適用地域の拡大の有無が焦点となっています。
この状況に関して、加藤官房長官は沖縄県や山形県などの適用見送りに関しては「飲食店の時間短縮要請の効果を見極める必要がある」とコメントしています。
なお、西村康稔経済再生相は1日、新型コロナウイルスに関する基本的対処方針分科会で、感染が急速に再拡大している大阪府と宮城県、兵庫県に、今月5日より来月5日までび31日間にわたりまん延防止等重点措置を適用することが了承されたことを明らかにしました。これは、午後の菅首相を本部長とする対策本部で正式決定する見通しです。
今回初めて適用されるまん延防止等重点措置は、改正新型コロナ特措法に基づき、緊急事態宣言より区域を絞った適用が可能であり、初期段階での感染拡大抑制が目的です。
またこれは、2番目に深刻なステージ3の段階で発動できるとともに、知事は飲食店などに営業時間短縮を要請・命令が可能であり、応じない場合20万円以下の過料を科す権限があります。
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