日本がWTOパネル設置要請、中国の反ダンピング関税問題で
(last modified Thu, 19 Aug 2021 10:01:59 GMT )
8月 19, 2021 19:01 Asia/Tokyo
  • WTO世界貿易機関
    WTO世界貿易機関

日本が、中国による反ダンピング(不当廉売)関税を不当だとし、WTO世界貿易機関・紛争処理委員会(パネル)の設置要請を行いました。

ロイター通信が19日木曜、東京から報じたところによりますと、日本の経済産業省は同日、中国が日本製ステンレス製品に課している反ダンピング関税が不当だとして、WTO・紛争処理委員会(パネル)の設置要請を行ったと発表しています。

日本側は、中国向け輸出は高価品が多く、中国国内品と競合しないことや輸入急増の事実がないなどと主張し、これまで措置の撤廃を繰り返し求めてきました。

経産省によりますと、2019年の日本から中国へのステンレス製品の輸出額は年間約700億円で、そのうち対象製品の輸出額は約92億円となっています。

日本は6月、WTO協定に基づき日中2国間協議を要請し、7月19日に実施しましたが、解決には至りませんでした。

中国は2019年7月から、日本、韓国、インドネシア、EUから輸入されるステンレス製品が国内向けの販売価格を下回っていることで中国内の産業が損害を被っているとし、アンチ・ダンピング税を課してきました。

 

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