日本でのモデルナ・ワクチン、異物混入に加え副反応問題も
日本で、米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンに関して、異物混入問題に加え、深刻な副反応問題も浮上しています。
日本の報道各社によりますと、日本の厚生労働省はすでに今月26日、モデルナ製のワクチンで異物混入が報告されたとして、一部の接種を見合わせると発表しました。
このワクチンを使用する東京、埼玉、愛知、茨城、岐阜の5都県8カ所の接種会場で、未使用の瓶内に異物が見つかった事実が報告されています。
異物の詳細はモデルナ社が確認中とされ、同省は同日、混入していた物質が金属である可能性を明らかにするとともに、「磁石に反応する物質で、金属の可能性がある」との見解を示しました。
モデルナワクチンの国内の流通を担当する武田薬品工業の発表では、接種を見合わせる対象ロットは計163万回分とされ、同社は「代替品の供給については厚生労働省と連携して対応することとしており、ワクチン接種への影響を最小限にするよう努めてまいります。モデルナおよび厚生労働省と緊密に連携し、速やかな対応に努めてまいります」などとコメントしています。
この問題に関して、加藤勝信官房長官は26日の記者会見で、「現時点で異物が混入したワクチン接種の具体例や健康被害が発生したとの報告はない」と説明し、「違和感があれば、主治医に相談してほしい」と呼びかけました。
一方、NHKによりますと、モデルナワクチンの接種を進めている自衛隊中央病院は、4万人以上を対象とした大規模な調査の結果、同ワクチン接種後に、腕が赤くなったり、かゆみが出たりする「モデルナ・アーム」と呼ばれる症状が、およそ18人に1人の割合で見られたことを明らかにしました。
調査に関わった自衛隊佐世保病院医官の田村格1等海佐は「女性に多く、若い年代だとさらに多い可能性がある。症状自体は比較的穏やかなものが多く、2回目を打っても問題はないので、心配し過ぎず、接種できる機会を逃さず打ってもらいたい」とコメントています。
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