入管施設で死亡のスリランカ人女性の遺族が、全ての映像開示を要求
10月 05, 2021 20:29 Asia/Tokyo
名古屋市にある入管施設に収容されていたスリランカ人の女性が死亡した問題で、遺族と代理人の弁護士が、真相解明のための施設内のすべての映像の開示を求めました。
NHKによりますと、この問題で、遺族と代理人の弁護士は記者会見を開き、10月、施設内での女性の新たな映像を見ることができたとした上で、「真相解明のためにすべての映像の開示が必要だ」などと訴えています。
去る3月、名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人の女性、ウィシュマ・サンダマリさん(33)が体調不良を訴えて死亡しました。
これに関して出入国在留管理庁は去る8月、適切な治療を行う体制が不十分だったなどとする最終報告を公表しています。
その後、施設内で過ごすウィシュマさんの様子を写した2週間におよぶ映像のうちおよそ2時間に編集されたものの一部が来日していた遺族に開示されましたが、遺族は代理人の弁護士の立ち会いのもとですべての映像を開示するよう求めています。
また弁護団は今後、裁判の中ですべての映像が開示される可能性が高いとしており、代理人の駒井知会弁護士は、「映像の一部を見て、むごいと感じた。ご遺族が適切な賠償をうけることは当然だと思います。入管は、やったことを反省して自主的に資料やデータを開示するべきだ」と表明しました。
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