落語家で人間国宝の柳谷小三治さん死去
10月 10, 2021 20:39 Asia/Tokyo
落語家で人間国宝の柳家小三治(本名・郡山剛蔵=こおりやま・たけぞう)さんが7日夜、心不全のため東京都内の自宅で亡くなりました。81歳でした。
朝日新聞によりますと、葬儀は故人の遺志により密葬で営まれました。落語協会によると、お別れの会の予定はないということです。
最後の高座は今月2日、東京・府中の森芸術劇場で演じた「猫の皿」でした。
小三治さんは1939年東京生まれ。都立青山高で落語研究会に入部し、素人が出演するラジオの落語番組で15週連続で勝ち抜くなど、早くから頭角を現しました。
高校卒業後、両親の反対を押し切って入門した五代目柳家小さんに才能を高く評価され、1969年に異例の17人抜きで真打に昇進すると同時に、師匠・小さんの前の名前の、十代目柳家小三治の名を襲名しました。
ひょうひょうとした語り口でこっけい話の高座が高い評価を受け、高座の本題への導入部である「まくら」の面白さは群を抜くともいわれました。得意な演目に「死神」「青菜」などがあります。
1976年には放送演芸大賞、81年には芸術選奨新人賞を受賞。2005年紫綬褒章、2014年旭日小綬章受章ならびに人間国宝(重要無形文化財)に認定されました。
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