塩野義製薬、コロナ軽症者向け飲み薬を海外で臨床試験へ
11月 01, 2021 21:33 Asia/Tokyo
塩野義製薬は1日月曜、決算説明会を開き、新型コロナウイルス軽症者向けの飲み薬の臨床試験(治験)を、今月から韓国、シンガポール、英国など海外でも行っていく方針を明らかにしました。日本国内での感染者が急減し、治験参加者が不足していることが理由です。
NHKによりますと、同社は今年9月からこの薬の最終段階の臨床試験に入っていて、国内のおよそ2100人を対象に薬の有効性や安全性を確かめる方針でした。
これについて手代木功社長はこの日の会見で、国内で新たな感染者が大きく減少していることから、「わが国だけで数千例集めるのは難しい」としました。
こうした状況を踏まえ、依然として新たな感染者の数が多いシンガポールや韓国、イギリスなど、海外でも臨床試験を行う方針を明らかにしました。
そのうえで、来月中旬までに薬の効果などに関するデータを集めたうえで、予定どおり、早ければ年内にも国への承認申請の準備に入るとしています。
さらに開発中のコロナワクチンについても、今月からベトナムなどアジア各国で臨床試験を始めると明らかにしました。
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