日本政府が、韓国警察トップの竹島上陸に「強く抗議」
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竹島
韓国警察トップが、同国が不法占拠する竹島(島根県隠岐の島町、韓国側呼称;独島)に上陸したことについて、日本が外交ルートを通じて強く抗議しました。
韓国・ヨンハプ通信がソウルから報じたところによりますと、韓国警察トップのキム・チャンリョン警察庁長が16日月曜、竹島と付近の鬱陵島にヘリで上陸し、独島の警備隊員を激励したということです。
韓国警察庁はキム氏の竹島上陸について、「外交的な意味は全くなく、僻地に勤務する職員を激励するための訪問」との立場を示しました。
キム警察庁長は独島警備の総責任者で、韓国現職の警察庁長が竹島に上陸するのは2009年以降、12年ぶりとなります。
ちなみに、2013年に予定されていた韓国警察トップの竹島上陸は、天候不良で実現しませんでした。
一方、時事通信によりますと、林芳正外相は16日夜、記者団に「(上陸したとの)報道が事実であれば、到底受け入れられず、極めて遺憾だ。わが国の領土、領海、領空を断固として守り抜くとの決意の下、毅然(きぜん)と対応していく」と強調し、韓国政府に厳重に抗議したことを明らかにしました。
松野博一官房長官もかねてからキム氏の竹島上陸について、「歴史的事実に照らしても、国際法上も明らかに日本固有の領土。毅然と対応していきたい」として、外交ルートを通じて韓国政府に強く抗議し、中止を求めていたことを明らかにしました。
最近では去る8月に韓国最大野党「国民の力」所属の国会議員が竹島に上陸したほか、「警察の日」の10月21日には慶尚北道警察庁のトップも上陸した経歴があります。
なお、政府高官としては2012年8月に当時のイ・ミョンバク大統領が上陸し、日韓関係が一気に冷却化しました。
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